「漢字が出来ない子」が漢字の問題集をやるだけではダメな理由

漢字の問題集を買って真面目にやっているのに、テストや摸試で漢字が出来ない(泣)という小学生の方へ。

実は、問題集を買って練習するよりもラクチンな方法があるのです。

東大卒講師歴20年の図解講師「そうちゃ」が秘密を教えます。

「だって習ってないもん」

漢字が出来ないときに、「だって習ってないもん」と答える生徒がいます。

その生徒さんにとっては「漢字=学校・塾で教わるもの」なんですね。

ハッキリ言ってしまうと、その考え方こそ漢字が出来ない原因。その考えのまま漢字ドリルをやっても「テストで漢字がほとんどできる」ようにはなりません。

漢字を含めた日本語は、学校とは関係なく自分で覚えるものです。

母国語学習にカリキュラムは不要

生まれ育つ環境で使う母国語には、学習カリキュラムはさほど必要ではありません。

外国語と違い、母国語は毎日の生活で単語の意味の具体例が目と耳で同時に学べるし、言葉の用例も会話という具体例で学習することが出来るからです。

実際、幼稚園や学校で教わる前に言葉が話せる・書ける子供は珍しくないし、学校で国語の授業を聞いていなくても日本語に不自由するとは思えませんね?

漢字も母国語の一部なので、生活する中で習得するのが一番簡単で効果的で、学年別のカリキュラムにこだわる必要はない。

「まだ○年生だから…」「まだ習っていないから…」と漢字を覚えないのはもったいない!

出会った漢字を逃さない

では、日常生活の中で漢字をどう学習するか。まず意識を変える。

「漢字は習うものではなく、自分で覚えるもの」と子供に言い聞かせる。

そして「出会った漢字を逃さない」という生活習慣をつける。具体的には、日常生活で目にした漢字の「読み」「形」「意味」をしっかりと意識する。

例えば、今書いた最後の文には「本」「読」「漢」「字」「形」「意」「味」「識」という漢字が出てきています。これらが何年生で学ぶ漢字と定められているか調べてみると…

「本」→1年
「読」→2年
「漢」→3年
「字」→1年
「形」→2年
「意」→3年
「味」→3年
「識」→5年

となっていますが、例えば「味」という字は小3よりも前にポテトチップの「コンソメ味」等、日常生活で絶対出会っているはずですね!

「味」という字に出会った時に「読み:あじ、形:左半分(へん)が口で右半分(つくり)が未、意味:あじ?」ときちんと意識すれば、書き取りの練習をしなくても書けるようになる子も多いはずです。

つくりの「未」は学校では4年で習うのですが「味」をきちんと意識すれば、「未は「み」って読むのだな」と何となく感じることができ、別の機会に「未来」に出会ったときには読めるでしょう。

こうやって日常生活で出会う漢字を逃さず意識することで、学年に関係なく漢字を習得できるのです。

この意識改革を行った上で、漢字ドリル等を練習すれば、1年後には見違えるように正答率が上がっているでしょう。(早い子なら半年で変わります)

書き取りはもちろん大切

カリキュラムは不要だと思いますが、学習は必要です。特に「書き取り」学習は必要不可欠です。

漢字の動きの要素(留め、払いなど)を体に覚えさせるには実際に書き取らないといけません。

そして、体つまり脳が漢字の基本的な「動き」を覚えれば、日常生活で「意識」するだけでも、脳が勝手にイメージトレーニングをするので、書き取りに近い定着効果があります。

家庭での実施例

意識、意識と言われても難しい…と思われる方も多いでしょう。

例えば、こんなゲームはどうでしょうか?

お子さんが毎日目にしているもの、例えば飲料パック、お菓子の箱、ティッシュの箱、マンガ、雑誌、ゲームのカートリッジなどを取り上げて、その中で使われている漢字を覚える時間を3分間与えます。読みが分からない漢字はその場で教えます。

3分たったら、3問ほど問題(読み→書き)を出し、得点に応じてポイントを与えます(ポストイットに得点欄を書いて○を付けるだけOK)。ポイントが溜まったら景品をあげましょう。

さらに一工夫。問題を紙に書いて伏せた状態で「問題に出る漢字」を一問予想させ、それが当たったらボーナス(得点2倍)にするとテストに強い子になるでしょうw

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