解答と記述の方法まとめ

「易しいはずの記号問題を間違える…」「記述問題の書き方が分からない!」という方へ。
このカテゴリは記号問題の選び方(消去法など)から記述問題の書き方(具体・抽象、対比、各種の「型」)までを解説します。

読解技法の理解が無いと理解が難しいので「読解技法(カテゴリー)」も見るのをすすめます。

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試験開始後にする作業

各設問を解くのに先行する作業です。

大問の最初にする作業

いきなり問題文を読まずに、まず設問を見ます。特に、次のような設問がある場合は要注意です。

読む前に抑えておく設問

❶次の文を途中に挿入しなさい
❷○~○の順番を正しく直しなさい
❸大きく○つに区切りなさい

また、設問のみで解けてしまう問題や設問が読解のヒントになる場合もあります。

設問を見たら本文にメモをして「何を読み取るのか」しっかり意識に入れます。

本文にする設問メモ

●傍線部に「理由」「具体化」「○文字」
●区切るパート数

実際の問題を使った作業の実例を見たい人は「問題文を読む前にする作業」を読んで下さい。

読みながら線を引く箇所

説明的文章

国語が得意な人は「重要」と思うところに線を引いても良いでしょう。

一方、国語が苦手な人はどこが「重要」か分からないので、「重要」以外の判断基準が必要になります。

以前「説明文で線を引くべき4つの表現」でお話したように、「そこに線を引いて読んでいるうちに文の構造が分かってくるところ」に線を引きましょう。具体的には以下の4つです。

説明文で線を引く箇所

①段落内で一番抽象的な箇所
②接続語(特に逆接とまとめ)
③繰り返し使われる言葉(キーワード)
④主張であることの直接的表現

詳しくは「説明文で線を引くべき4つの表現」を見て下さい。

物語的文章

物語文は読み取るべき情報に対応しているので、線を引く箇所は分かりやすいです。

物語文で線を引く箇所

❶登場人物の名前(初出時)を囲む
❷設定(職業,性格,親族友人関係等)に関する情報
❸人物の感情に関する情報(間接表現に注意)
❹人物の関係に関する情報
❺場面の区切り線

詳しくは「」を読んで下さい。

読みながらするメモ・まとめ・図

線を引いて要点・重要な箇所をつかんだら、上下の余白にそれをメモしたりまとめます。

説明文

説明文の場合はQBAab、特にA↔Bとa↔bの対比を表のような形にしておきます。これは記述を書く際の材料集めにもなっています。
((図))

物語文

物語文の場合は、初めの方では設定の情報(人物の関係や性格)を図にしておきます。これは先を読みすすめる際の助けにもなります(特に人名が紛らわしい・馴染みが無い場合)。

((図))

物語の中盤以降は、場面の変化に伴う人物の感情や人物間の関係の変化を「 不安 → 安心 」のようにメモしていきます。私の授業では「表情を思い浮かべなさい「書きなさい」と指導しています。

((図))

詳しくは「物語文の読解~人物の感情の種類」「物語文の読解~人物間の関係の種類」を見て下さい。

各種問題の解答技法

はじめに記述以外の形式の問題の解答技法をザックリと記します。

●接続語(記号選択)

前後の文の関係を考えて選ぶ。

分かった場合は入れて音読して確かめる。

分からない場合は全部の選択肢を入れて音読して良さげなのを選ぶ。

選択肢がある場合はそれをヒントにして「逆接」のような分かりやすいものから選び、消去法で分かりにくいものを選ぶ

●指示語

直前から前にさかのぼって探す。

分かったらあてはめて意味が通るか音読して確かめる。

●内容一致・最適(記号選択)

二段階の消去法で選ぶ。

「2つ選ぶ」「間違っているものを選ぶ」等条件に注意。

詳しくは「記号問題の選び方~二段階消去法」を見て下さい。

●空欄補充(記号選択)

まずどういう語句が入るのかを自分で予想して、それから記号を見る。

消去法で選ぶ。

●空欄補充(抜き出し)

これも、まずどういう語句が入るのかを自分で予想してから探します。

説明文では同じグループに属するキーワードを抜き出すことが多い。「説明文の読解技法」内の「キーワード」を見て下さい。

●空欄補充(字数指定あり)

字数の指定がある場合で答えをパッと思いつかない時は、内容よりもまず字数を手がかりに文章の隅から隅まで「見て(読まず)」片っ端から当てはめていく方が良い。

意味を答える

傍線部の熟語の意味を答える問題。これも、前後の文脈から意味を類推してから選択肢を検討する。

普段の学習・読書時に意味のわからない語句にあたったときも同様です。

参考記事「馬鹿になる辞書の使い方・賢くなる辞書の使い方」

設問に「文中での意味」とある場合は、辞書的な意味とは異なるのが普通なので注意しましょう。

記述問題の書き方

答えの「型」は決まっている

記述問題を書こうとして解答用紙に向かうと「何を書けばいいの?!」と途方にくれる生徒さんが多いです。

しかし実は書くことの半分以上は自然と決まっていて、自分で作り上げる必要はありません。というか自分で作ってはいけないのです。

勉強を離れて、普段の会話を想像して下さい。「明日、どこ行こうか?」と聞かれて「ジェットコースター」とか「ラーメン」と答えるのは変ですね?「遊園地」とか「大宮のラーメン屋」と答えないと不自然です。つまり「どこ」という質問は「場所」という答えの「型」を要求するので、自分で考える部分はほんのわずかです。

国語の記述も同じで、設問にきちんと答えようとすると答えの「型」がある程度決まってきます。言い換えると「設問の型」で「答えの型」は自然と決まってしまうのです。

例えば、「Aは何ですか?Bとの違いが分かるように説明しなさい」という「設問の型」に対する「答えの型」の中心部分は

「Bが~であるのに対して、Aは…である。」

になります。「A」や「B」は問題文から写すだけなので、実際に考えるのは「~」と「…」の部分だけです。しかも読解技法で説明した「対比」技法を使えば、片方を決めればもう片方は自動的に決まってしまうことが多いのです。

字数についても、実際の問題によって変わる「A、B、~、…」以外の部分で15文字も使っているので、これに「A、B、~、…」を加えればすぐに40字くらいに増やすことができます。40字なら「50字以内で書け」の答えには十分ですね。

このように、記述問題というのは「自由に考える」部分は非常に少なう、50字程度ならあっという間に埋まってしまうのです。

もちろん「問題の型」に対する「答えの型」をすぐに連想できないといけないので、そのような言語生活を日頃から行っていないといけません(こういうところが国語は勉強が難しいですね)。

一文の字数を増やす

ある程度の長さの文は短く端的な抽象表現(重要)長く詳細な具体表現(抽象を補強)からなっている。

生まれた時から人に可愛がられて育ったのでおとなしい

従って、一文の字数を長くするためには具体表現を長くするのが簡単。

「記述が書けない」「字数が全然足りない」という生徒には(抽象的な)名詞修飾する具体表現を作る「抽象具体作文」のトレーニングが効果的です。

例えば、「」に具体表現を2種類以上付け加えていく。対比にできるとなお良い

(問題) 「犬に具体表現をつけた例を2つ作りなさい」

(解答例1)
おとなしい凶暴な

(解答例2)
生まれた時から人に可愛がられて育ったのでおとなしい
ずっと野生で敵と戦い喰らって生き抜いてきた凶暴な

このように具体表現をふくらませれば字数を増やすのは簡単になります。

詳しくは「抽象具体作文トレーニング」を見て下さい

要素のつなげ方

 

 

気持ちを書く

物語文で一番出される記述がこれです。

気持ちを書いた文は、喜怒哀楽などの端的な抽象表現具体的な様子や理由をしめす長い具体表現からできています。

(例)大事にしていた犬がいなくなってしまったので夜も眠れないくらい不安な気持ち

書く時には ❶喜怒哀楽→❷理由・様子 の順に考えます

気持ちを書く時は、まず抽象的な喜怒哀楽を考えます。そのために物語文の読解公式にあった感情の種類をできるだけ多く憶えておくことが大事です。

抽象部分ができたら、その気持になった理由(「大事にしていた犬がいなくなってしまったので」)を考えて付け加えます。字数が足りないなら理由を膨らませたり(抽象具体作文の要領で「生まれたときからずっと一緒に育った兄弟同然の犬」と増やす)、具体的な様子(「夜も眠れないくらい」)を付け加えたりします。

詳しくは「気持ち作文のトレーニング」を見て下さい。

 

変化を書く

物語文でよく出題されます。なぜなら物語文では「感情の変化」「関係の変化」を読み取るからです。「物語文の読解公式」を見て下さい。

といっても、難しく考えることはありません。ダイエットの宣伝等で「ビフォーアフター」をよく見ますよね?

身長155センチ体重60kgで彼氏もいなかった私が、爽ザップで3ヶ月間集中プログラムをこなしたら、体重45kgになって彼氏が5人もできました

この文は❶変化の前変化の原因変化の後の三つの要素からできています。(❶と❸が明らかな対比になっていると良い)

変化を聞かれたら、この三つの要素を材料集めしてつなげれば良いのです。

詳しくは「変化作文のトレーニング」を見て下さい。

 

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