暗記と復習に「メモリチェック」理科の使い方。コアプラスとの比較も

「理科の見直し・総復習をしたい」という中学受験生の方へ

東大卒講師歴20年の図解講師「そうちゃ」が実際に生徒さんにも使ってもらった定番の暗記教材「メモリーチェック理科」の特徴と効果を倍増させるやり方を紹介します。

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メモリチェックの特徴

問題集と参考書が1つに

「メモリチェック理科」は、一つの単元について左右見開き2ページで1セットになっています。

左ページは「要点のまとめ」になっていて、その名の通り基本事項が図や表でまとめられています。右ページは「ポイント・チェック問題」で基本事項の確認テストができます。」

メモチェ理科の基本構成
左ページ
要点のまとめ
&
右ページ

ポイントチェック問題
左ページが参考書で右ページが問題集

つまり、左ページが参考書で右ページが問題集になっている感じです。

これ1冊で参考書と問題集の2冊分の学習ができるのですね。

理科の全範囲をこれ1冊で

理科の全範囲をサッと見直すことができますね。

メモリチェック目次

こんな感じ

といいつつ、抜けている単元もありますね(汗)

・星の色温度(→参考記事「」)
・雲(→参考記事「」)

分厚くなってしまいますが「塾技100理科」(文英堂)だとカバーされています(趣旨がことなるので今回は詳述しません)

「メモチェ社会」との違い

メモリーチェック社会の使い方」で紹介した「メモチェ社会」と使い方が少し異なります。

「メモチェ社会」は左ページは知識のまとめで右ページは文章形式の問題、と左右の形式がかなり異なっているので、左右量ページをこなす必要性がありました。

((画像))

しかし「メモチェ理科」(特に生物地学分野)は、右ページの問題が単に知識を聞いているだけのことが多いのです。

生物分野の単元例
右ページ
要点のまとめ
左ページ

ポイントチェック問題
右と左は同一に近い内容

したがって、理科が苦手なお子さん以外は、左だけをチェックペンで潰して暗記素材にするだけでも大丈夫かもしれません。

使い方

基本的には「メモリーチェック社会の使い方」と同じように使います。

ダメな使い方

左の知識ページを「見ながら」右の問題ページを解く

これでは知識を記憶することはできません(非受験生が理科に親しむための勉強ならOKですが)

正しい使い方

左ページだけを使う

➀つぶす

重要な部分、覚えたい部分をチェックペンでつぶす。
できるだけ小さく・短くつぶします。慎重な性格の人はコピーしたものをつぶして使い、慣れてきたら本体をつぶすとよいでしょう。

➁言う

赤シートをかぶせた状態で、つぶした部分を口で言ってみます。これにより「口に」覚えさせます。

赤シートをずらして正解か確認しながら下に進みます。間違えたら一番上に戻って(汗)下まで一気に言えるようにしてください。

どうしても覚えづらいものには鉛筆で「X」をつけておき、間違えても下に進んでもOK

➂書く

漢字の語句、覚えづらい語句は3回ほど書いて「手に」覚えさせます。

演習(右)ページを使う場合

まず時間を決めて左ページを記憶(チェックペンで潰すと良い)

それから右ページを解いて採点。ピンク色オレンジ色のペンで解答を記入してしまう(次回に解答を見る手間を省くため)

できなかった知識や覚えておきたい知識を左ページにピンク色やオレンジ色のペンで書き込む

テスト直前期

テスト直前期に入る前の通常学習期に、左ページがチェックペンでつぶされて、覚えづらい「弱点語句」に「X」が付いている状態にしておくのが大切

まず「X」が付いている弱点問題だけを「言う」テスト→全体を「言う」テスト→全体を「書く」テスト

この時に覚えづらいものにも「X」をつけます。「X」がついていた弱点語句にもう1回「X」を付けたい場合は「 XX 」(二重バツ)にすると良いでしょう。

なお、この学習は算数や国語読解のような時間がかかる勉強の合間に「気分転換のゲーム」として行うと良いでしょう。

「コアプ」(コアプラス)との比較

SAPIXさんから出ている似た目的の教材が「コアプラス」(コアプ)

ざっくりいうと、メモチェ社会とコアプ社会と同じです(加筆を予定しています)

➊メモチェは基本的でコアプはやや応用的。
➋メモチェには演習ページがあるがコアプにはない。

したがって、以下の条件にあたる場合は「メモチェ」をおすすめします。

メモチェがおすすめの人

●まだ単元学習中または学習後未定着で基本知識が怪しい

●「問題慣れ」「テスト慣れ」をしておらず「書く」「解く」ことが必要

●難関校を第一志望にしていない

実際のところは、小6以前からメモチェを使い、小6の秋以降にダメ押しでコアプで総復習という組合せが「万全」です。

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