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国語読解を得意にしたい人へ説明文が苦手な生徒に授業で用いる方法
段落を黙読させた後、問題用紙を伏せて「何が書いてあった?」と質問
言えなかったら10秒だけ見るのを許し、また伏せて質問
うまくまとめられないならヘルプ要点がまとまったら、暗唱させる
— そうちゃ@受験図解講師for2022&2023&2024年受験組 (@zky_tutor) June 26, 2021
目次(クリックでジャンプ)
「流れ」とは
「文章の流れ」=今までに読んだ全部の!段落の要点をつなげてまとめたもの
「流れ」を考えることで二つの利点があります。
①現段落の要点把握
前段落までの流れから現段落の要点を
予測的して把握できる
②前段落の要点類推
現段落までの流れから前段落の要点を
補完的に類推できる
利点①現段落の要点把握
今読んだ段落だけでなく、それまでの「流れ」を合わせて考えることで、段落の要点をきちんとつかめたかが分かる。
利点②前段落の要点把握
前段落の内容が分からなかった場合も、流れのすき間を埋めるように考えると分かることがある。
このように「流れ」を意識することで「構造」も把握できて、文章を分析的に理解することができるようになる。
「説明文の構造(QBAab)って何?」という人は、まず関連記事「説明文の読解公式」を読んで説明文の読み方を理解して下さい。
流れの感覚を鍛える
最初の段落
段落を黙読させた後、問題用紙を伏せて「何が書いてあった?」と質問
言えなかったら10秒だけ見るのを許し、また伏せて質問
うまくまとめられないならヘルプ 要点がまとまったら、暗唱させる
二番目の段落
次の段落を黙読後は「前の(!)段落に何が書いてあった?」と質問。
言えなかったら思い出させ、続け様に「じゃあ今の段落には何が書いてあった?」と質問
問題文を見せたりヘルプして今段落をまとめたら、前段落と今段落の要点を連続で暗唱させる
これで短いながらも「流れ」をつかんだことになる
三番目以降
三番目の段落黙読後も同様に
「一段落と二段落の要点を連続で」
「三段落の要点は」
「一、二、三の要点を連続で」言わせる
律儀に要点を作る生徒さんでも、連続で言うために要点をさらにまとめたり、複数段落の要点を合成したりする必要が出てくる。
すると次の段落からは読み方にも変化が現れる。
黙読後に以前の段落に繋げて言わされるwので、はじめから以前までの「流れ」につながるように読み取ろうとするし、 この後を読んだ時にも思い出しやすいように、必要最小限度の情報にまとめるようになる。
つまり、目の前の語句・文だけでなく、文章全体の流れにも留意して読めるようになる。
トレーニングの効果
「文章全体の流れ」は説明文の構造(QBAab)そのものなので、読解公式を学び頭の中に棚ができていれば、それに流し込む形で理解できる
この積み重ねで
主:全体の構造、従:目の前の語句/文
という読み方を習得すれば、大学受験まで説明文を得点源にできる。
「流れ」がつかめれば
説明文の読解公式を習得したことになります。
あとは多読・多演習あるのみ
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