「算数の文章題を解くのにも国語の読解力が必要」という意見を耳にしたことはありませんか?
算数が苦手な方はこれを聞いて「国語も勉強しなくちゃいけないの?」「国語ができるのになんで文章題ができないんだろう」と思うかもしれませんね。
本当に「算数の文章題に読解力は必要なのでしょうか?」
20年間の塾講師家庭教師の経験から結論を言うと、他の科目を回答するのに国語力は必要ないが、学習するのに国語力が非常に重要です
記事で詳しく解説します。
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回答には不要!
ちなみに他の科目を回答するのに必要なのは、その科目の公式知識(理社に関しては教養とも言える)とその使い方です。
「算数の文章題が読めない」と言っているのは、算数の当該分野で必要な情報が頭の中で構造化されていないからです。つるかめ算なら問題がどんな日本語であろうと「単価1」「単価2」「合計個数」「合計金額」という4つの数値情報を読み取れば足りるのです。日本語表現なんてテキトーに読めば良いのです(そもそも算数の問題は日本語がおかしいことも多いし)。
問題の読み取りに最低の言語能力は必要だが、それは国語力とか読解力ではない。
算数と国語の比較
国語はABで既にハードルが高い
過程A:算数では過程CDで使う公式が体系的に明示されるが、国語では読解/解答公式は一部が非体系的に示されるだけ
過程B:算数の問題文は過程CDの処理に使う情報のみで出来ているが、国語の問題文は半分以上が処理に使わない情報で取捨選択が必要この結果(続きます)↓ https://t.co/VsT1aVpKbr
— そうちゃ@受験図解講師for2022&2023&2024年受験組 (@zky_tutor) January 17, 2021
れれれ
ちなみに、科目としての算数と国語の解法は異なります。
算数は「与えられた部品を組み合わせて複雑な形の完成品を作る」ゲームです。
一方、国語は「数多くの部品の中から必要なものを選んで単純な形の完成品を作る」ゲームです。
算数は組み合わせ方で悩み、国語は選び方で悩みます。— そうちゃ@受験図解講師for2022&2023&2024年受験組 (@zky_tutor) February 18, 2021
国語力が必要なのは…
ただ、国語力(特に説明文の読解力=情報構造を整理する力)は他の科目の学習効率を大幅に上げる(一を聞いて十を知る、というアレ)
たまに「算数にも国語力が必要」という人がいますが、算数の問題を解くのには、最低限の言語能力はともかく「国語力」は必要ありません。
一方、解法を抽象的な手順にして「記憶」するのには「国語力」が必要です。
その意味で、同じ努力比で算数の成績を上げるのには「国語力」が必要です。 https://t.co/8m1FYDDL9e— そうちゃ@受験図解講師for2022&2023&2024年受験組 (@zky_tutor) November 14, 2020
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