「読解問題を読むのが遅くて、試験中にいつも時間がなくなってしまう!」とお悩みの中学受験生のあなたは「制限時間がなければいいのに!」と思っているかもしれません。
確かにそうなんですが、制限時間があるのは試験の宿命…時間内に解けるように読むスピードを上げなければ、入試でも時間が足りなくなってしまいます…
「じゃあどうすればいいの…」と思ったあなたに、読解問題を読むのを早くする確実な方法をプレゼント!それが「音読のスピードアップ」です。
この記事では、東大卒講師歴20年の図形講師「そうちゃ」が音読の速度と問題を解く速度の関係から音読のスピードアップの方法まで、さらに他の科目への応用法などを分かりやすく説明します。
記事を読んで音読練習をすれば、音読スピードがアップするにつれて読解問題を解くスピードもアップして、試験で時間に余裕ができるようになっていくでしょう♪
目次(クリックでジャンプ)
読解力の向上
音読のスピードで分かること
私の20年の講師経験では、読解問題を解くのが遅い人は音読も遅く・頼りないことが多かったです。
音読の速度は処理速度を表している
文章は意味だけでなく音声的なリズムも考慮して組み立てられるので、文字は「見る」だけでなく「読む」ようにしないと文章のリズム=筆者の思考・構想に「のる」ことができません。
音読の声をだんだん小さくしていき、無音で「脳の中」で読むことを覚えればテスト中にも「音読」できますね。 https://t.co/YIodWpvILL
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) March 15, 2021
速度を上げる
音読速度を上げれば処理速度も上がる
コンピュータによる自動音声を聞けば分かりますが、音読というのは結構難しいです。
なぜなら、音読は一文字一文字を読むのではなくどこからどこまでが一つのカタマリなのか、カタマリ同士がどんなふうにつながっているか等、非常に多くのことを一瞬に判断する「知的作業」なのです。
音読の速度というのは、この知的作業=言語処理能力の速度を表していることが多く、音読の速度が読解の速度のボトルネックになっています。
逆に言うと、音読速度を上げられたら、言語処理能力も上がっているので、読解スピードもアップすることになります。
音読の効果というか利用法として「読解問題を読むスピードを早くするために音読の速度を上げる」というのがあります。
音読は語句のかたまり・つながりを判断(または予測)して行う「知的作業」で、だいたいの場合は音読の速度が言語処理の速度のボトルネックになっています。 https://t.co/DZWAs0iWJe
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) March 15, 2021
こんにちは!
明らかに読むのが遅いなら音読の効果はあると思います。
ただ、ある程度の成績を取れている場合は凸凹になる原因は他にもあるので(文章の種類の得手不得手/構造のつかみ方等)。まずはどういう時に凹むのか明らかにしてみましょう。— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) November 19, 2020
精度を上げる効果
情報取得の密度を上げる効果
確か予習シリーズの読解問題には「3回音読してから解きましょう」と書いてありますね。
集団授業だと時間的制約で音読させるのは難しいのでしょう(汗)ちなみに音読は国語が出来ない生徒に「自分がいかに正確に文を見ていないのか」知らせる効果があります。
物語文が出来ない場合、特に効果的です。 https://t.co/yFz8XiMSmq— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) March 15, 2021
これ本当。
無音で(唇だけ動かして)音読する練習をすると良い。 https://t.co/drmAOWzoqu
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) May 21, 2021
音読の限界も
単純に問題文を読む「速さ」をアップするには「音読の速さ」を上げるのが一番簡単ですね。
一方、読み解きの「効率性」をアップするには「読解のルール」を実践的に身につけるしかありません。例えば「線を引く」「キーワードをグループ分けする」等です。
説明文の読解ルールhttps://t.co/AMuVc23WpB— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) September 25, 2020
テスト対策としての音読
「無音読」の練習
音読は国語学習の基本であると同時に、テストの際にも集中力を高めて考えをまとめる効果がある。
しかし試験会場で声を出して読むのはアウト。
そこで、声を出さない音読、無音の音読、略して「無音読」が必要になる。
声を出さずに読むことを一般に「黙読」と言いますが、「黙読」と「無音読」の違いは唇を動かすかどうかです。
体全体の動きは音読と同じだが、ボリュームが凄~く小さいか、声が出ていない状態です。
はじめは「通常の音量」で、慣れてきたら「自分にしか聴こえない音量」で、さらに「口を動かしているが無音」という状態で、頭の中に自分の声が響くようになればテストでも使えます
選択肢も
テストでは、設問や選択肢も出てきます。これも無音読すると良いでしょう。
他の科目も
他の科目も無音読すると良いでしょう。
問題が長い社会の問題はもちろん、短い算数でも無音読は有効。
無音読しながら数値を図にしたり、図に書き込んだりすれば条件の見落としや勘違いが減るでしょう!
時期別活用法
直前期にオススメ
中学受験 2022年組 四谷 Wアカ 合不合摸試 を控えた方へ
摸試前は知識・公式優先と指導していますが、国語の読解についても放置は良くありません
(できれば摸試の過去問で)音読をすると良いでしょう(毎朝)。国語の問題は摸試ごとの個性が一番出るので、長さに慣れておくだけでもOK
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) April 8, 2021
前日にも
中学受験 2021年組 明日が入試の方へ 明日の過ごし方を。
●朝は音読と計算で口と手を動かす
●出発前に受験票を確認
●テスト開始前は「スラスラできる自分」ではなく「苦戦するが最後まで粘る自分」をイメージ
●一科目終了したら次の科目の準備に全力投球全てを出し切って来て下さい!
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) January 9, 2021
当日
朝の音読!
中学/高校/大学受験生で、今日がテストの人へ
●起床後は「国語の音読」「計算問題」で手と口を動かす
●出発前は、受験票等を確認
●テスト開始前は「スラスラできる自分」ではなく「苦戦するが最後まで粘る自分」をイメージ
●一科目終了したら次の科目の準備に全力投球
全てを出し切って下さい!— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) November 7, 2020
設問の読み落としを防ぐ効果
一応アドバイスさせていただくと
問題文を目で追うだけになっているのかもしれません。
その場合、問題文を(頭の中で)(声を出さずに)音読する練習をするとよいでしょう焦らず頑張って下さい!
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) June 18, 2021
「全身で」受け止める
こんにちは。入試も近づいてきましたね。
すでにやっているかもですが
➀問題を無音で音読しながら(口を動かす)
②問題の数値、指示(「正しくないものを」)などの重要部分に線を引く(手を動かす)
が良いですね。
全身で問題を受け止めて、全身でリアクションするイメージです。
頑張って下さい。— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) December 22, 2020
他の科目の学習にも役立つ♪
知識公式の定着
音読で脳に刻み込む
付せん等に、お子さんのレベルに合わせて新出事項と既習事項を並べて書いてテキストに貼り、それを毎日音読またはノートに書き写させます。算数が苦手な子の場合、15回なら正方形の面積、長方形の面積、平行四辺形の面積、三角形の面積の公式を4行で書けばOK。効果的で学習管理も簡単です。 https://t.co/1pD7nVRiPy
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) June 4, 2020
暗記素材の反復学習にも
まずは音読をすると良い
中学受験生でいわゆる暗記科目が苦手という方へ
いきなり書き取り練習する人がいますが、それはコスパが悪い!
まず、暗記語句を含んだ教材を「音読」をしましょう。(穴埋め式の暗記素材が良い)口で言えるようになったら言う代わりに書いてみる。書けない・ミスした語句を書き取り練習しましょう pic.twitter.com/5B7jQB7Vs1
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) April 20, 2021
これが一番効率の良い暗記方法。
さらに全文章を音読すれば
定義→(概要→)特徴カテゴリ1→特徴1-1→…→特徴カテゴリ2→
という説明文の型の学習にもなり国語力もアップただ、最初の書き込みにミスがあると、その後の矯正に非常な手間がかかるで、できれば保護者か指導者が監修するのが良い。 https://t.co/NJBNyuoZUB
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) June 8, 2021
テキストを音読するだけでも効果あり
同意の補足です!
受験生で「時間がない!」場合は、テキスト・問題集の(設問を解かず)本文を読むだけでも効果があります。
苦手なジャンルを選ぶと良いでしょう。さらに、理社のテキストの各章を拾い読みでなく最初から最後まで通して音読するだけでも「説明」文の読書と同じ効果はありますよ♪ https://t.co/GR6ydUAS3V
— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) March 15, 2021
音声「だけ」の暗記もあり
まさしく秘技w
語句の音読と書き取り練習をして音声と画像が一致した状態なら、
音声だけを繰り返すだけでも記憶の定着に効果があります。
問い→数秒の沈黙→答え
という形式がベター
英語のリスニングと同じですね。 https://t.co/9HkHNZDWGM— そうちゃ@受験図解講師for中学受験2023/2024/2025年組 (@zky_tutor) January 15, 2021
音読におすすめの文章・本
最初は簡単なものを補助付きで
慣れないうちは、自分のレベルより少し易しめのもの(学校の教科書など)を、
慣れてきたら、塾のテキストのように少し難し目の文章を音読すると良いでしょう
親御さんが横について、補助してあげると効果が倍増ですが、くれぐれも「楽しく」やりましょう。
「何で読めないの?!」ではなく「ははは~ウケる~こうだよ~」という感じで
空き時間に
また、空き時間にちょっと音読するというのも良いでしょう。こちらで紹介している薄い問題集はサッと読めておすすめです。
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